模擬国連の学生たち

 国連本部では毎年、世界からの大学生を集めて模擬国連会議を行う。今年も、日本から学生たちの派遣団がやってきた。もう25年以上前になるが、まだ大学生だった頃、この模擬国連活動を日本で始めたメンバーの一人でもあるので、なるべく都合をつけて日本からの派遣生には会うことにしている。午前中の1時間あまり、学生たちと話しをした。日本の常識が世界の常識だと思わないで欲しい。あなたたちこそが、将来の日本と世界を背負ってより良いところにしていく人たちだと思って欲しい。大きな理想を追求することに、決して躊躇しないで欲しい。一人一人が懸命の努力をし、日本中から一人が何百人になり、世界中で何万人になれば、きっと世界をより良いところにすることは可能なのだから。

 その後、インドネシア大使主催のASEAN諸国大使たちの昼食会に参加。さきのジャカルタ出張の際、ASEAN事務局での会議に参加したのでその報告。

 午後、いくつかの会議をこなした後、ずい分昔にジョージタウン大学院に留学していたときに大変お世話になった先生にメールを書く。週末、日本のスーパーマーケットでもらってきた無料の日本人向けコミュニティー誌の1面に、米国国際教育研究所(IIE)のグッドマン理事長の記事が載っていた。http://www.nyseikatsu.com/api/346/pdf/page01.pdf IIEは日本の大震災の被災地域からアメリカに留学している学生を支援するための日本緊急支援基金を立ち上げたとのこと。このグッドマン理事長、私が留学していたときに大変お世話になった教授なのだ。今も、多くの日本人留学生を支援してくださっていることを知り、その御礼と近況を知らせるメールを書く。すぐに返事を下さり、来週にでも会うことになった。100人の日本人留学生に援助を出してくださったとのこと。それにしても、国連のすぐ近くにいらっしゃるとは。記事の写真で見たところお年を召したようだが(当然だが)、お目にかかるのが楽しみだ。