自然の恵み

 スウェーデンでは昨冬は暖冬だったそうだ。そのせいなのか、今年は我が家の庭の様々な木は見事な花を咲かせたという。ライラックの木に始まり、サクラ、キングサリ、ハナカイドウ、シャクナゲツツジ、ボタン。そして今も咲いているつるバラに、いろいろな種類の紫陽花。いつも私たちがやってくる7〜8月にはたくさんのラベンダー。


唯一、いつまでたっても花をつけないのがフジ。もう植えてから5年くらいたち、結構な大きさになっているのにまだ一度も花をつけたことがない。本やネットでいろいろ調べて、リンの割合が多い肥料をやってみたが、さて、来年はどうなるか。それにしても、私は庭仕事が好き。ガーデニングといったしゃれたものではなく、土にまみれて、虫と格闘する庭いじり。定年で仕事を辞めたら春をこの別荘で過ごして、次々と咲く花々を楽しみたいものだ。(夏しかきたことがないので、今のところバラと紫陽花とラベンダーくらいしか咲いてるのを見たことがないのだ。)
 各種の果物も今年は大豊作。我が家の土地に自生しているブルーベリー(3キロ)や野いちご(500グラムくらい)、木いちご(ラズベリー、1キロくらい)がたくさんの実を付けた。赤すぐりの収穫は約1.5キロ。ルーバーブ(日本ではなじみがないが、西欧ではパイやジャムに人気のあるもの)約1キロ。グースベリーはたくさんついている実がよく熟するように待ってパイを焼こうと思っていたら、3粒のこして全部鳥に食べられてしまった。
 今年もジャムを大量に作る。ルーバーブ苺ジャム7瓶、赤すぐり5瓶、ラズベリー6瓶、ブルーベリー11瓶。収穫からジャム作り、そしてジャム瓶の真空加工まで、二日がかりの作業となった。大切な方々へのお土産にしたり、我が家の1年分の貴重なジャム。両親にもここから小包で送ろうかと思う。