ジャム作り

私のスウェーデン滞在もあと2日。明日は知人の70歳誕生日パーティーに招待されていて忙しいので、今日、娘たちと恒例のジャム作りをする。

まず、先日ストックホルムから買ってきたジャム瓶と蓋を良く洗って、なべに沸かした熱湯の中に入れて煮沸消毒する。このステップは大切。何しろ数ヶ月保存するのだから。

ジャムの作り方はいたって簡単である。ベリーを砂糖とともになべに入れて、煮立ってから2〜3分。煮込みすぎるとベリーの形が崩れてしまうので、本当にひと煮立ち位のほうが良い。うちではいつも庭から取れる天然ブルーベリー約三キロと、赤スグリ取れただけを使った2種類のジャムを作る。ラズベリーワイルドストロベリー、カシスやグースベリーなどもあるが、ジャムにするほどは取れない。ベリーと砂糖の比率は、普通のレシピだと1対1なのだが、私は30%くらい砂糖を減らす。スウェーデンではジャム作りをする人がたくさんいるので、普通のスーパーでペクチン入りのジャム用の砂糖を売っているのでこれを使う。

スウェーデンの天然ブルーベリーはアメリカなどで売っているものと種類が違う。森に自生しているが、高さが25センチくらいにしかならない低木で、身はなかまで紫色をしており味がとても濃い。北米産のものは80センチくらいの高さの木で、皮だけが紫色で身の中身は色がなく甘みが強い。夫に言わせると、北米産のものは本当のブルーベリーではないそうだ。

大なべでジャムを作り、熱いうちにビンにつめてふたをする。さめる段階でびんから空気がぬけて行き、真空密閉の状態になる。ブルーベリーと赤スグリで大小あわせて15個のジャム瓶がならんだ。

なべや調理器具についたジャムをなめなめ片付けを手伝う娘たちの顔はジャムだらけ。私の夏休みは毎年、ジャムが出来上がると終わりを告げる。