ある週日の様子

いつものように5時45分起床。シャワーなど身づくろいの後、朝ごはんと下の娘のお弁当を作る。

朝ごはんは、いつものようにホーム・ベーカリーで焼いたパンで作ったサンドイッチ。パンは、いつも前の晩に仕込んで6時半に焼きあがるようにタイマーをセット。レーズンとか、ナッツの内容をいろいろ変えて、1日おきぐらいに焼く。うちの夫は、このパンに、必ずチーズとハムをはさんだものが朝食。スウェーデン人の朝ごはんは、大体チーズとハムとパンなのだ。時々違うものを挟んだら、というのだけれど、彼は決して浮気をしない。私は、野菜を入れたり、卵にしたり、内容を毎日変える。これに、毎朝、有機ヨーグルトと豆乳に、3−4種類の果物と野菜をミキサーで攪拌したスムージーを飲む。忙しい生活で健康の秘訣は、このスムージーにあるのではないか、と実は思っている。ちなみに、私は、サンドイッチとボトルに入れたスムージーをオフィスに持っていく。7時45分くらいにはオフィスに着くので、出勤はいつも私が一番だ。国連は、実は朝が遅い。注意してみていると、10時近くまで出勤してこないのが何人もいたりする!なので、私は、朝一でメールのチェックをしながら、静かに朝食を食べられるのでもあるが。

下の娘のお弁当は、おにぎり、餃子、にんじんのたらこあえ、トマト、枝豆。これに有機ミルクパックとフルーツを入れる。餃子とにんじんのたらこあえは、週末にたくさん作って小分けにして冷凍してあるものから。日本もそうだと思うが、アメリカでも食品の安全に不安感を持っているので、なるべく有機食品を買う。下の娘は今、アメリカの学校のサマースクールに通っているが、聞いてみると、クラスメートは大体、サンドイッチを1枚、または、ピザを一切れ、というのがランチの主流のようだ。普段からインターナショナル・スクールに通っている上の娘のクラスメートもそう。ジャムサンドにポテトチップの袋を持ってくる子供もいるそう。それでもどの子供も育っているので、日本の親は気にしすぎなのかもしれないけれど、やはり口に入るものは大切、と思う。(第一、ちゃんとした味覚を育てるもの重要なのでは?)ちなみに、今日は仕事関係のランチが入っていないので、自分の分のお弁当も詰めて持っていく。今日はスケジュールの関係で、ランチの時間が30分くらいしかないので、もって行くと時間の節約にもなる。

朝9時から、夕方6時までの間に6つの会議。まだゆったりしたスケジュールだ。このくらいだと、合間に書類の決裁やフィールドから入ってくる電報にも目を通せる。夜は6時半からフィールドミッションの政治部長と官房長を集めたレセプションに顔を出す。火曜日から3日間、フィールドからのこれら幹部職員を集めた会議をやっているのだ。初日のオープニングセッションと、最終日のセッションに私も出席。レセプションなど、夜の付き合いは、いつもほんの顔を出す程度。30分だけ出席して、帰宅する。仕事上の付き合いでいろいろとご招待を受けることがあるが、ディナーに関しては大体お断りし、レセプションは最初ちょっと顔を出す程度にしている。各国の政府代表部でも付き合いの深いところには、仕事上の招待はなるべくランチにしてほしい、と伝えてある。(もちろん例外はありますが。)昼間は、1分の無駄もなく仕事をこなし、夜はなるべく早く帰って家族で夕食。あと2−3年もすれば、ディナーも出れるようになるのだろうが、まだ私の子供たちは家族での時間が必要な年齢だ。夜、ご飯を食べながら、学校での出来事をいろいろと話す、夕食後、宿題を見てやる、というのは必須だと思っている。忙しい人間には、優先順位付けが肝要だ。「付き合い」やレストランでの食事とか、娯楽といったものは、今のところ私の生活では優先順位が低い。日本で、いろいろな職場が夕方からの集まりを平気でセットするのに少々驚いた。日本が働く女性にまだまだ優しくないのは、こういうところにも現れている。

夕食は、いつも住み込みのベビーシッター兼お手伝いさんが作ってくれる。タイ人の彼女は、ものすごく料理がうまい。週末に私が1週間分まとめて山のように買ってきた食材の中からいろいろ見繕って、バランスの取れた食事を作ってくれる。今日は、久しぶりにタイカレーとグリーン・パパイアサラダであった。「タイカレーは辛い」と思い込んでいる下の娘のためには、鳥のゴマから揚げ。あー、おいしかった。