コンゴNo.2 ブカブ

 昨日首都キンチャサから東部のブカブに移動。コンゴは西ヨーロッパ全体くらいの広大な国なので、国連機を乗り継いで1日がかりの移動となった。まずキンチャサから中央部にあるキセンガニ、そこで給油した後いったんウガンダエンテベに飛び、さらに飛行機を乗り継いで再びコンゴに入り東部の街ブカブに。朝8時にキンチャサを出発し、ブカブ到着は夕方の5時。ここに2泊する。

 ブカブにはベルギー人の経営するホテルがあって、時々停電することを除けばキヴ湖を望む高台のこのホテルのテラスは大変快適でリゾートホテルのようだ。ホテルの敷地から一歩出ると、この地の現実との格差に愕然とする。

 到着当日は、チームでこれまでの結果を分析するミーティングをした後、夕食を長年の友人ととる。UNHCR時代の1990年代の初めに、ボスニアでともに暴れまわった(?)スペイン人のホルヘ。私がボスニア南西部モスタールのUNHCR事務所長だったとき、彼が中央部ゼニッツア事務所長であった。そのホルへは現在南キヴ地域担当のUNHCRブカブ事務所長だ。家族をジュネーブに残し単身で2年間の赴任。ティーンになった子供たちが父親の仕事を理解できるよう、夏休みに家族をブカブに2週間呼び寄せる計画を立てているとのこと。家族ぐるみでの付き合いなので、お互いの近況などに話を咲かせ楽しい夕食であった。

 ホルへには南キヴの状況や、PKOミッションの活動状況、人道支援機関との関係なども教えてもらう。PKOミッションの要員以外の人から話を聞くのは、客観的に状況を把握するためには欠かせないと思っているから、現場を訪ねるときは必ずUNHCRや国際赤十字委員会(ICRC)、国際NGO団体や当該国のNGO関係者に会うことにしている。

 明日はPKOミッションの文民職員、現場の司令官(パキスタン)などと面談するとともに、ブカブでの国際機関の調整会議などに出席したあと、現地に展開しているパキスタン軍の基地訪問などをする予定。