南スーダン自衛隊ヘリ派遣見送り

今日は、国連職員ではなく一日本人として書く。仙谷官房長官が、7月13日に陸自ヘリの南スーダン派遣の見送りを発表した。http://www.asahi.com/politics/update/0713/TKY201007130418.html
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100715/mds1007150318000-n1.htm
残念でならない。

国連としても、もちろん残念である。ただ、私は一日本人として、もっと残念だ。国際社会に日本が責任ある国家であることをアピールする機会を、再び日本は自ら失うことを選んだ。北沢防衛大臣が「費用対効果」の観点から、強硬に反対したのだという。なんという国際感覚の欠如か。スーダンは、アフガニスタンと並んで国際社会でもっとも関心をもたれている国だ。アメリカも、民主党共和党ともに南スーダンへの支援を超党派で支援している。費用の割りにアピール度がない、との北沢大臣の主張であったが、彼の選挙区にアピールできないということか。民主党に投票したことが悔やまれる。

立場上、今はこれ以上詳しくかけない。ただ、日本ではあまり報道さえされていないこの件、NY国連周辺と、アメリカ政府からは大きな失望をもって受け止められたことを記しておく。アメリカ・オバマ政権の中枢部にいる以前からの友人が内々にコンタクトしてきた。「今回は日本も出すという感触を持っていた。失望した。」と。本当に、そのとおりだ。